2016年7月20日水曜日

企画展

下野新聞社は今月、このほど半年間(全27回)の連載を終えた写真企画

「震災から5年 グラバーへの手紙 奥日光を愛した人に」
の掲載カットで主構成する写真展を、栃木県宇都宮市と日光市の2会場で開催する運びになりました。
取材にご協力頂いた皆さまにご案内
【会 期】720日~31
【時間帯】8:0019:00
【場 所】日光金谷ホテル・ギャラリー(栃木県日光市上鉢石町1300TEL:0288-54-0001
会場には写真のほか、新聞掲載の記事も読めるように展示する予定です。

取材班員が会場に常駐しないため、これといった応接ができず心苦しい限りですが、
ご都合がよろしければ、会場に足をお運びいただけると、取材班一同、この上ない喜びです。
遠方にお住まい皆さまには、直前のご案内となってしまい大変恐縮ですが、

本メールをもって開催のご報告とさせていただきたいと思います。

なお、「グラバーへの手紙」の記事・写真は弊社ホームページに順次アップしており、どなたでも無料で閲覧できます。 
【企画概略】長崎のグラバー園で有名なスコットランド人貿易商トーマス・ブレーク・グラバー(18381911年)が晩年に奥日光に来ていたことはあまり知られていません。しかし、奥日光で避暑生活を送り、この地にカワマスを放流するなど、現在「鱒釣りの聖地」と呼ばれる中禅寺湖の釣り文化を拓いた人物とされています。
 国際的な観光地・日光に位置する中禅寺湖は、5年前の福島第1原発事故で放射性物質によって汚染されてしまい、今も魚の持ち出し禁止規制が続いています。そして湖自体が閉鎖的な構造のため、汚染が今後も長引くことが予想されています。持ち出し規制の影響なのか、原発事故後、人気魚種のヒメマスの数が大幅に減少し、地元漁協を慌てさせ、さまざまな対応に迫られる事態にもなりました。
 原発から160キロ離れた奥日光で続いている放射能汚染の現状を伝えようとしたのが、本企画の出発点です。目に見えない放射能をあえて写真で伝える。風景も文化も歴史も動植物も、レンズを向けると美しいですが、そこも確かに汚染されている現実があります。
 日光では事故による風評被害などで観光業界が大きな打撃を受けました。事故から5年が経って観光客は事故前の水準に戻りつつありますが、目をそらしたくなる汚染ともう一度向き合うこと、それは地元を愛するがゆえであることを、奥日光を愛した先人であるグラバーに手紙で報告するという形式で表現しました。
 原発事故の一端を見詰めるため、取材班は30年前のチェルノブイリ原発事故の影響を受けたグラバーの故郷、スコットランドを訪ねました。グラバーと我々、日光とスコットランド、福島とチェルノブイリの関係性にも目を向け、広い時空間の中で現在の奥日光を位置づけようとました。





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